コラム
雨漏りが発生したけど保険金は出ないと言われた事例
2022/06/10コラム
皆さん、こんにちは。
関東も梅雨入りして、ジメジメした天気が続きますね(><)
先日、ホームページをご覧になったお客様からお電話をいただきました。
Y様、その節はありがとうございます(^^)
【Y様】雨漏りしているので保険会社に連絡したら「雨漏りは出ません」というようなことを言われて、実際に困っているのですが、保険金請求はできないんでしょうか?」
という主旨でした。
保険会社も頭から「出ません」ということはないかと思いますが、雨漏りの場合は経年劣化によってできた建物の隙間やコーキングの劣化、地震によるヒビからの侵入などが原因の多くを占めていることが多く、その場合は確かに保険金は出ません。
後日、Y様のご自宅の損害調査に伺いました。
お電話で伺っていた通り、2階の寝室と1階の居室の天井と壁に雨漏りとも思えるような水で漏れた跡がありました。
問題はこれがなぜ起こったのかを調査しなければいけません。
2階の寝室の雨漏りは2年ほどまえから、1階の居室はここ2ヶ月くらいからとのことでした。
調査の結果、2階寝室の天井と壁に起こった雨漏りはその上の屋根板金が浮き上がり、その隙間から侵入していることがわかりました。おそらくは台風の影響で板金が浮き上がったのだと判断しました。屋根には他にも台風の影響と思われる屋根材の割れや剥がれが見受けられ、台風の爪痕がしっかり残っていたのです。
1階の居室は屋根の損害の影響はほぼ受けることはありません。別の原因を考えます。
外壁のヒビやコーキング剤の劣化による、雨水の侵入の可能性、サッシの隙間からの侵入などを検証しました。
外壁にヒビはありましたが雨水が侵入するほどのものではなく、その他の隙間からの侵入も考えづらいものでした。
Y様に雨漏りが起こるときの状況を詳しく伺いました。すると1階に関しては天気に関係なく水漏れがするとのことでした。
実はY様のご自宅は1階の居室の上にお風呂場と洗面所があります。点検口から配水管を調べました。実際に水を流してもらい配水管から水が漏れていないかチェックすると、やはり原因は配水管からの水漏れでした。
配水管から出る水の量は多くはありませんでしたが、しばらく流すとだんだんと天井裏に水が溜まってくるという感じでした。
調査の結果、雨漏りの原因が全てわかり、保険金請求できる事故だと判明しました。
2階寝室の雨漏りは台風被害
1階の居室の水漏れは給排水管の損傷による漏水被害です。
その他、地震による外壁等のヒビ割れも請求対象になりました。
保険会社の鑑定立会いも弊社同席のもと無事に終わり、請求してから3ヶ月ほど経ったつい前日、Y様からご連絡をいただきました。
台風被害、漏水被害で140万円
地震被害【一部損】認定で40万円
合計で180万円の保険金受取となりました。
弊社の見積は台風被害と漏水被害で170万円ほどでしたので少し下げられてしまいましたが、Y様からは「もし尾前さんに連絡をしていなかったら完全に諦めていました。雨漏りは直さないといけないと思っていたので保険金が出るなんて本当に助かりました。ありがとうございました」と弊社にとって最高のお言葉をいただきました。
Y様、ご連絡いただきましてこちらこそ感謝しかございません(^^)
梅雨入りして雨も多くなる時期です。
このコラムをお読みになっている方で保険金請求について迷われている方は、諦めてしまう前に弊社にお問合せください。
少しでも皆さまのお力になれれば嬉しいです。
土井 隆