コラム

火災保険申請サポートを頼んでみたが、保険金が下りなかったという事例

2022/07/26コラム

皆さん、こんにちは。

「以前、火災保険申請サポートを依頼したことがあったが、結局保険金は下りなかった」という方がいらっしゃいます。

弊社にもそのような方からお問合せをいただくことが多いのですが、保険金が下りると思ってたのに、結局下りなかったとのことで、非常にガッカリしたとお話されています。

たしかに保険金請求をしても認められないことはありますので、仕方のない部分もありますが、はたして請求した損害箇所についてしっかり説明の付くものであったかどうかという点、建物全体について細かく調査できていたかという点、請求箇所について保険会社へしっかりコメントできたかどうかという点を再考する必要はあるかと思います。

なぜ保険金が下りなかったのかを保険会社がしっかり説明してくれているかという点も大切です。

火災保険契約者様から見て、上記について疑問、疑念が残っている場合も多く、弊社はお問合せいただいた方のお話をしっかり伺い、どうやら調査→保険金請求→鑑定→結果の流れの中で、不十分だった点がありそうだと判断したときに、弊社での調査を一からやり直す場合があります。

実際に弊社で再調査→報告書を作成→保険金請求→鑑定立会いまでしっかりやり直して、保険金が下りたという事例は少なくありません。

雨樋の損害で保険金請求したが下りなかったという事例

他の火災保険申請サポート業者を使って保険金請求したが認められなかったというお客様からお問合せをいただきました。

いろいろお話をお伺いし、後日、建物全体の損害について調査させていただくことになりました。

その際、認められなかったという他の火災保険申請サポート会社が作成した資料を拝見しました。雪の被害によって雨樋が曲がったという主旨の報告書で、雨樋の写真が何枚か添付されていました。

弊社はその資料にあった雨樋の他、屋根や外壁、部屋の中まで建物全体を見せていただくことになりました。

損害の原因が違っていた!

問題の雨樋ですが、確かに写真の通り変形はありましたが、雪の被害で起こる現象とは少し違うものがありましたので、経年劣化によるものなのか、もう少し細かく調査を進めていきました。

するとどうやら台風などの強風の影響ではないかという推測が立ちました。

損害の真の原因を探る

まず、問題の雨樋は建物の南側で北側の雨樋には損害がなかったこと。通常、雪の被害は雪が溶けにくい北側屋根や雨樋にも損害が出る可能性が高く、雪が溶けやすい南側だけに損害が出ることは考えにくい(ゼロではありません)のです。

ただこの南側の雨樋には金具の外れがあり、これは確かにハマっていた金具がなんらかの力が加わったことで外れてしまったということがはっきりしました。

さらにはこの建物には南側の屋根を中心に台風などの強風によるものと思われる損害が見受けられました。

お客様の話だと、あるときリビングの壁に染みができるような雨漏りがあったことも、お聞きしていましたので、その時期と気象データを照らし合わせてみると、台風が通過した時期と一致していました。台風の風向きを調べ、南側から強風が吹いていたエリアであることが確認できました。

結果、弊社の報告書では台風による損害で屋根と雨樋の損害、その他、地震による外壁等のクラックを上げさせていただきました。

部屋の雨漏りについては地震によってできた外壁のクラックから台風の時の横殴りの雨が吹き込んだものと判断し、請求項目には入れませんでした。

保険金請求の手続きがスムーズに進み、地震被害も含めた鑑定立会いが実施されました。

弊社もしっかり立会いに同席し、鑑定会社の人と損害の確認を丁寧にやらせていただきました。

結果は雨樋と屋根の損害(約70万円)、地震保険は一部損(約40万円)ということで、しっかり損害を認めていただき、無事保険金(合計約110万円)を受け取っていただきました。

お客様には大変喜んでいただけましたので、弊社としても良かったと思っております(^^)

損害調査は全体を見ながら進めていく

この事例に現されているように、

建物全体に起こっている損害の状況をよく調べていかないと、部分的な損害の原因を間違えてしまうことはよくあります。

「木を見て森を見ず」のことわざ通りです。

体の不調と同じですね、いろんな不調があるときにもその根本的な原因を探っていかないと正しい治療にならないということです。

保険金請求されるときは上記がしっかり把握できているかを確認しながら進めてください。

土井 隆