コラム

火災保険金が下りない4つの理由

2022/09/26コラム

皆さん、こんにちは。

『火災保険を請求しても全然下りなかった』という声が寄せられることがあります。

ご質問者は火災保険の契約者ご本人だったり、弊社のような調査会社だったりすることもあります。

保険金が下りないのは火災保険のことを知らないからという理由につきます。

以下、もう少し掘り下げてお伝えします。

損害がいつ、どのような理由で生じたのかが明確であれば必ず保険金は下ります。ただし加入している火災保険の補償がその事故に対応している必要があります。

火災保険金が下りない4つの理由とは?

【理由①】約款を理解していない

1番の理由は約款を理解していないということです。保険契約者のほとんどは保険約款に目を通したことさえありません。火災保険契約をすると必ず証券と共に交付されているのが保険約款です。

契約の際には重要事項の説明自体、サラッと流して終わっているはずです。

約款には保険金支払いに関わる重要事項が必ず記載されているのです。

その約款に沿っていない保険金請求をしても認められることはありません。

それから約款を理解していないが故に、本来請求できる箇所を請求していなかったということが非常に多くあります。

つまりは下りるはずの保険金を受け取れていないという「保険金請求漏れ」が発生してしまうのです。

【理由②】壊れた理由が不明確

2番目の理由もよく聞きます。

壊れた所が何故壊れてしまったのか、明確に言えない場合は保険金が下りません。

いつも間にか壊れてしまっていて、理由がよくわからないと保険会社も保険金を支払いようがありません。

【理由③】壊れた時期が曖昧

3番目は壊れた時期がよくわからないというものです。2番目の『壊れた理由』共にそれではいつの事故なのかがわからなければやはり保険金は支払うことができないのです。

【理由④】壊れた箇所の写真が分かりづらい

最後に保険金請求の際は、壊れた箇所の写真を提出しなければいけないのですが、現状どのようになってしまっているのか?その損害は約款に沿った支払い事由になりうるのか?

それを写真で判るようにしなければいけません

壊れた箇所がどうなってしまっているのか判別しづらいとそれだけで保険会社の判断が遅くなります。写真が不明瞭だと場合によっては保険金を支払えないと判断されてしまうこともあるのです。

上記4つが全て明確になっていないと保険金は下りない

保険金請求のサポートをする会社や保険契約者ご自身のみで請求される場合、上記全てがしっかりと保険会社へ伝えることができるかどうかを精査する必要があります。

これらがしっかり網羅できないまま保険金請求をしても、本当ならもらえていた保険金が支払われないことが起きてしまうのです。

本来これらはかなり専門性が高くないと難しいのです。

ご自身で請求をされようとお考えの方、その前に是非お問合せください。

結果がかなり変わってきます。

 

土井 隆