コラム

損害保険会社の顧客軽視の慣行〜契約者が知らなければ、問題はない〜

2023/12/08コラム

皆さん、こんにちは。

あっという間に12月、師走になっていました・・・

コラムの更新も1ヶ月していなかったことに驚いております(>人<;)

まだまだ、新型コロナもインフルエンザも流行っておりますので、皆様、どうぞお気をつけください。

さて、久しぶりのコラムではありますが、テレビではあまり報道されない(さらっとしか報道されない)ので改めて、損害保険会社の不祥事について少し蒸し返しておこうかと思った次第です。

東京海上日動火災保険、損保ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険がカルテルを結び、事前に保険料を取り決めていた可能性があるということで、公正取引委員会が調査している

金融庁も実態の報告を求めたそうです。

いわゆる共同保険と言って、大型の施設やビルなど、万一損害が発生したときに巨額の保険金支払いの可能性があるものは、保険会社側のリスク分散のために複数の保険会社で共同で契約をします。

この共同保険の仕組みが悪用されたという報道です。

契約者は個人より法人が多いのですが、あらかじめ保険会社間で取り決めた「不当に高い保険料」を払わされていたというものです。

複数の企業向け保険でも、カルテルによる不当に高い保険料請求が横行していた疑惑があると、報道されています。

上記大手4社の企業保険のシェアは9割に達するとのことで、寡占状態。

保険料が高いことで、消費者が支払う利用料や商品価格にもしわ寄せが及び、「看過できない」と指摘されています。

全く懲りない、顧客軽視の体質

ビッグモーターの件では代理店教育の不手際(全て代理店のせいなんでしょうか??)

思い返せば、2000年初めには保険金不払い問題が発覚し、

「契約者からの請求がなければ保険金は支払わなくていい」という顧客軽視の極み

という体質が露呈し、体質改善を迫られたにも関わらず、いつまでも同じ体質を続けているようです。

火災保険の請求はその最たるもの

「契約者からの請求がなければ保険金は支払わなくていい」

契約者は火災保険金の請求について、理解しているのでしょうか?

ほとんどの方は知りませんよ。

専門家じゃないと無理です。

 

建物オーナーさんからの質問が非常に多くなっていきています。

火災保険についての知識がないからです。

弊社が少しでもお役に立てれば幸いです。

 

毎日新聞の記事(社説)リンク↓

不祥事続く損保業界 顧客軽視の慣行許されぬ