コラム

土砂崩れが適応する補償内容は?

2021/07/08コラム

7月3日10時30分ごろに静岡県熱海市伊豆山地区で土砂崩れが発生しました。

連日降り続いた大雨の影響でこの大きな災害は誰もが予測出来ないものでした。

私もニュースで知った時は、恐怖を感じ自然災害の恐ろしさを再認識するものでした。

この土砂崩れで亡くなった方もおられ、被災者の皆様には心からお見舞い申し上げ、また1日でも早く復旧され、これまでの日常が戻ってくるよう心からお祈り申し上げます。

 

今回発生した土砂崩れによって家が流されてしまうところがニュースで流れて心配になった方も多くいるかと思います。

もし自分の家が土砂崩れの被害にあったらどうしようかと思った方へお伝えします。

土砂崩れの被害に見舞われた際は火災保険で復旧できる可能性があります。

それは火災保険で【水災】に加入しているかどうかです。

「土砂崩れなのに水災で補償されるの?」と思った方もいるでしょう。

その理由は、土砂崩れが発生した原因が「大雨」によるものになるからです。

水災というと、河川が氾濫して住宅にまで水が流れ込み浸水被害が発生した際に適応される補償内容だと思っている方がほとんどかと思います。

各地域では浸水するエリアのハザードマップを用意し災害に備える働きが進められた事で水災被害への備えが活発化されていました。

しかし、土砂崩れに備える為に火災保険の水災補償に加入する人は少ないかもしれません。

土砂崩れが発生する場所のほとんどが山地であり氾濫する危険がある河川が近くにない方は、水災補償は床上浸水の被害時のみ補償対象だと思っている人が多くいます。

火災保険は建物を所有している人が加入していますが、補償範囲から適応条件のすべてを把握している人がほとんどないのが現実です。

水災が起こったときは、火事で家が燃えてしまう時のように建物全体に甚大な被害が出ることが多く、補償内容に付けておいたほうがよいと思います。

所有している物件の周辺環境や立地条件などを踏まえて保険内容を見直してみる事は決して悪い事ではありません。

自然災害はいつ起こるか誰にも予想できず、その被害も想定できません。

自然災害からのリスクをどの様に備えるのかを深く考える時なのかもしれませんね。