コラム

火災保険の鑑定に弊社が立ち会うことの意味

2022/06/17コラム

皆さん、こんにちは。

少し鑑定立会いのことについてお伝えしようと思います。

「鑑定立会い」とは火災保険金を申請すると保険会社から委託を受けた鑑定会社が、申請内容にあった被害を実際に見にきて確認する作業のことです。

全ての損害申請に対して鑑定立会いが実施されるわけではないのですが、金額の大小に関わらず、保険会社が実際に見に行かないと判断がつかない場合に実施されます。

さて、この鑑定立会いは保険金を決める重要な作業になります。鑑定会社の鑑定人は当然、多くの被災した建物を見てきており、火災保険の知識もしっかりあります。

その専門家に「経年劣化ですね」と言われると保険契約者は何も言えなくなってしまいます。

その結果、保険金が下りなかったという事例はたくさんあります。

もちろん長い年月、風雨や強い日差しにさらされているわけですから建物が古くなっていき、だんだんに劣化してくることは間違いありません。それを「経年劣化」というのです。

申請した建物が本当に経年劣化だけの理由ならば、保険金はおりません。

しかし経年劣化が起きつつも、そこに台風がきて最後の一撃を与えることは頻繁にあるのです。

この場合は最後の一撃が何であったのかが問題になります。さすがに最後の一撃が通常の風では事故とは言えません。普通の建物ならびくともしないはずだからです。

ただ、台風並みの風であれば最後の一撃による事故と判断されます。

台風並みの風であれば、経年劣化でかなり弱くなってきた部分じゃなくても、その被害程度に大小はありますが、何らかの被害が出る可能性があるからです。

ちなみに台風並みの風とは【最大瞬間風速】で20m以上が目安です。台風じゃなくても例えば春一番でも吹くことがありますね。

【風速】でもなく【最大風速】でもなく【瞬間風速】でもなく【最大瞬間風速】です。

【風速】のうち【最大風速】は10分間平均の最大値ですが、【最大瞬間風速】は【瞬間風速(3秒間の平均値)】の最大値になります。

【最大瞬間風速】は【最大風速】の実に1.5〜2倍になると言われています。

少し話がズレてしまいましたがf^_^;

要するに、建物は古くなっていくことが当たり前で、古くなっていく過程で最後の一撃は何であったのかをその可能性をしっかり判断しないと全てが経年劣化で済まされてしまうことが起こり得るのです。

事故の瞬間は誰も見ていないことが多く、その証明は難しいことは間違いありません。ただ、その建物の周辺でもほぼ同時期に強風によると思われる被害が出ていたり、地震によるものと思われる被害が出ていたりすれば、その建物も同じように強風や地震の被害にあった可能性が非常に高くなります。

また、ただの経年劣化による建物の傷みではなく、なんらかの強い力(強風や地震等)が瞬間的に加わったことによる傷みは判断が付けやすいのです。

鑑定立会いの重要性はまさにこれらをしっかり判断してもらうための時間です。

専門家でもある鑑定人に専門的な話をされてもほとんどの契約者は理解できないまま、納得させられてしまいます。

もちろん、非常に丁寧に契約者へ説明できる鑑定人もいらっしゃいます。

その鑑定会社があまりにもお客様や弊社の見解とは違いすぎる判断をし、お客様のご納得がいかない結果になった場合には、保険会社に連絡して、別の鑑定会社による「再鑑定」をする場合があります。

再鑑定によってしっかり保険金が認められるケースもたくさんあります。

最終的には保険会社の判断になるのは仕方がないところですが、なぜこの申請内容が保険金支払事由に該当するのかをしっかり主張できるだけのものを伝えなければ下りるものも下りないのです。

やはり専門家には専門家が対応すべきだと感じます。それがフェアだと思うのです。

私たちはお客様と共に鑑定立会いに同席しています。鑑定人からの質問にも調査した弊社の視点をしっかり伝えることで、できる限り正確な情報を保険会社に報告してもらえるようにフォローさせていただいています。

是非、火災保険申請の折には弊社にご相談ください。

 

土井 隆